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M5stack関連製品を使う際にシリアルモニタが表示できない症状の解決方法

先日、M5AtomS3およびM5Dialを入手したので、さっそく使ってみようと思ったのですが...

"Serial.println()"してるのにシリアルモニタに何も表示されない!!

あれこれ調べた結果、なんとか解決方法を見つけ出したので、備忘録としてここにまとめておきます。

※ArduinoIDEを使用する場合と、PlatformIOを使用する場合の2パターンについて解説します。

本記事の結論

シリアルモニタがうまく動作しない場合は以下の操作を試してみてください。

対処法Arduino IDEを使用する場合
"USB CDC On Boot" の設定を "Enabled"にする


PlatformIOを使用する場合
platformio.iniファイルに以下の文言を追加する
build_flags =
-D ARDUINO_USB_MODE=1
-D ARDUINO_USB_CDC_ON_BOOT=1

以下に、詳しい操作の流れを紹介します。

Arduino IDEを使用する場合の対処法

まずはいつも通り、M5製品(今回はM5AtomS3を使いました)をPCに接続し、ボード名とポート番号の指定を行います。

ボード名とポート番号の指定
M5製品をPCにつなぎ、ポート番号とボード名を指定する

次に、Arduino IDE上部のツールバーから下図のように、"ツール"→"USB CDC On Boot"→”Enabled”を選択する

USB CDC On BootをEnabledに設定
"USB CDC On Boot"の項目を"Enabled"に設定する

これでシリアルモニタに文字が表示されるようになります。

PlatformIOを使用する場合の対処法

症状発生時の様子

シリアルモニタを開こうとすると、以下の画像のように"--- Quit: Ctrl+C | Menu: Ctrl+T | Help: Ctrl+T followed by Ctrl+H"と表示されたまま何も起こらず、シリアルモニタに文字が表示されない。

platformIOのシリアルモニタが動かない様子
PlatformIOのシリアルモニタが停止し、文字が表示されない

解決方法

プロジェクトフォルダ内の"platformio.ini"ファイルを開き、以下の文言をファイル末尾に追加し、保存してください。


gist00b176dde269a0eed941011b70db428d

platformio.iniファイルに文言を追加する
platformio.iniファイルに文言を追加する

その後、プログラムをM5製品に書き込んでからシリアルモニタを開けば、シリアルモニタに文字がしっかりと表示されます。

シリアルモニタに文字が表示された
プログラムを書き込み実行すると、シリアルモニタに文字が表示された

参考にしたサイト

症状の改善に至るまでに参考にしたサイトを紹介しておきます。

lang-ship.com

community.platformio.org