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傑作モキュメンタリー「近畿地方のある場所について」を時系列順に振り返ってみる


モキュメンタリー小説「近畿地方のある場所について」を読了しました。

※この記事はモキュメンタリー小説「近畿地方のある場所について」(著者:背筋さん)のネタバレを多分に含みます。まだ読んでいないという方はぜひ以下のリンクから読んでみてください。(カクヨムという小説投稿サイトで無料公開されています。ありがたや~...)

「近畿地方のある場所について」を読むにはこちらから↓
kakuyomu.jp

本記事の目的

怪異の正体や生まれてしまった理由などについては、大部分が作中にて説明されていました。しかし、終盤まで読み進めると時系列がどうなっているのかよくわからない箇所がちらほらあったので、作中にて描写のあった出来事を時系列順に整理してみたいと思います。

作中で描写のあった出来事(時系列順)

・明治時代のある時期①
→●●●●●の村にて"まさる"の母が死去。まさる、家に引きこもるようになり、奇行が目立つ。


・明治時代のある時期②
→まさる、近所の女性を殺害。村人から返り討ちを受け、まさる死亡。


・明治時代のある時期③
→まさるの祟りによって村の女性が不可解な死を遂げる。祟りを防ぐため、まさるを祀る神社が建立される。


・明治時代のある時期④
→”まさる”は”ましら様”という白い猿の神様として語り継がれるようになる。


・1984年 2月 (描写元:実録!奈良県行方不明少女に新事実か?)
→奈良県で小学生の少女が行方不明になる。少女の叔父は●●●●●のダム建設に関与しており、事件後に自殺。


・1987年 (描写元:短編「まっしろさん」)
→●●●●●東部のマンションにて、小学生の間で「まっしろさん」という遊びが流行する。


・1991年 (描写元:「辺境で見た異端、カルト教団潜入レポート」)
→新興宗教「スピリチュアルスペース」設立。生前の赤い女、同教団に入信。(教団施設はのちに保養所となる)


・1992年 (描写元:「新種UMA ホワイトマンを発見!」)
→●●●●●のキャンプ場にて、「山へ誘うモノ」の目撃情報。ダム周辺の山肌に出現。


・1996年 (描写元:「辺境で見た異端、カルト教団潜入レポート」)
→某月刊誌、カルト教団「スピリチュアルスペース」に関する記事を出版


・1999年 (描写元:インタビューのテープ起こし 3、「辺境で見た異端、カルト教団潜入レポート」)
→あきらくん、木で首を吊り死亡。マンションに住む子供たちの間で流行していた「まっしろさん」の身代わりにされたものとみられる。


・1999~2000年 (描写元:読者からの手紙 3)
→あきらくんの母親、マスコミから執拗な取材を受ける。


・2000年 (描写元:「辺境で見た異端、カルト教団潜入レポート」)
→著者(背筋)、「スピリチュアルスペース」に潜入取材を行うも、取材中に意識を失い救急搬送される。潜入取材時の記憶も失う。


・2000年(推測)
→赤い女、「スピリチュアルスペース」から、しめ縄の巻かれた石を盗み出す。


・2000年(推測)(描写:読者からの手紙 3)
→あきらくんの母親、何らかの方法によってあきらくんを怪異として蘇らせる。


・2000年(推測)(描写:読者からの手紙 3)
→あきらくんの母親、マスコミ宛に手紙を複数回送る。「何らかの話」を広めることを要求。


・2000~2001年(推測)(描写:ネット収集情報 3)
→あきらくんの死から一年後、母親がお札屋敷の和室にて首をつり自殺。後に、怪異「赤い女」となる。


・2000~2002年(推測)
→「スピリチュアルスペース」解散。教団施設は保養所として利用されるようになる。


・2002年 (描写:「林間学校集団ヒステリー事件の真相」)
→●●●●●の保養所にて、林間学校中の学生・教員らが「山へ誘うモノ」を目撃


・2003年 (描写:「謎のシール、その正体に迫る!」)
→埼玉県に住む4人家族が失踪。テーブルには、鳥居と人の絵が描かれた大量の紙が放置されていた。(おそらく赤い女の影響)


・2003年 (描写:「学校の怖い話」シリーズ)
→●●●●●の小学校にて、あきらくん関連の怪談が流行する。


・2004年 (描写:「読者からの手紙 1」)
→とある大学生、●●●●●のダム周辺を訪れてから奇妙な男性に付きまとわれるようになる。男性は夢にも現れるようになり、鳥居の下で大きく口を開けて待っている。



・2005年 (描写:ネット収集情報 2)
→とあるバイカー、●●●●●のダム付近を訪れ、廃神社の写真を撮影。祠には人形がぎちぎちに詰められていた。



・2003~2005年頃(推定)(描写:「謎のシール、その正体に迫る!」)
→関西の女子高にて、「鳥居のシール」のチェーンメールが出回る。シールの四隅には「了」と書かれている。



・2007年(描写:「学校の怖い話」シリーズ)
→ジャンプ女やあきとくんに関する怪談が流行する。


・2009年(描写:「謎のシール、その正体に迫る!」)
→●●●●●にて、ジャンプ女の目撃情報が相次ぐ。子供のいる家だけを狙い、二階から家の中を覗くのが特徴。


・2011年(描写:ネット収集情報 3)
→"関西軍曹"が、お札屋敷へ凸する様子を実況。和室にて、しめ縄の巻かれた石を発見する。関西軍曹をお札屋敷やその和室へ誘導した何者かがいる。


・2012年(描写:インタビューのテープ起こし 1)
→ある大学生、卒業研究にて呪いのビデオを用いた調査を行う。その後、ジャンプ女に付きまとわれるようになる。件の映像には幽霊マンションの5号棟とジャンプ女が映っていた。


・2016年(描写:短編「浮気」)
→ある大学生、●●●●●に伝わる「ましろさま」というおまじないを実行してから、様子がおかしくなる。彼女に祟りが移ることを防ぐため、彼女の髪を切り、人形に縫い付けることで身代わりにした。


・2016年(描写:ネット収集情報 1)
→●●●●●のダムにて女性と女児が死亡した状態で発見される。容疑者は夫で、共犯がいる可能性が指摘されている。事件前に「お世話になった人に会いに行く」と周囲に行っていた


・2019年(描写:『近畿地方のある場所について』 1~4)
→背筋(著者)、雑誌編集者の小沢と久しぶりの再会。●●●●●に関する怪談を集め、記事にするという依頼を請け負う。


・2019年(描写:『近畿地方のある場所について』 1~4)
→小沢、●●●●●へ行く。2か月後にダムにて死亡した状態で発見される。面識のない女性と一緒に発見される。


・2019(描写:ネット収集情報 4)
→ある女性、身の回りの広告などの文字が浮かび上がって見えることを医師に相談。息子が●●●●●の保養所にて、ノートに書かれた奇妙な文章を読んだ、という話を聞いてから症状が発生。無意識のうちに怪文書を隣人宅に投函することもあった。


・2020年(描写:ネット収集情報 1)
→配信者が●●●●●のトンネルに凸。笑いながら手を振って走ってくる男性に遭遇し、撤退するも、自身の様子もおかしくなる。「山へ行きませんか」という発言の後、配信は終了した。


・2019~2021年(描写:ネット収集情報 4)
→●●●●●周辺で、女性が男性から「やまへいきませんか」と声を掛けられる事案が発生。


・2023年1月
→背筋(著者)、「近畿地方のある場所について」の投稿を開始


・2023年5月
→『「近畿地方のある場所について」5』が投稿される。

「近畿地方のある場所について」にハマった方にお勧めしたいホラー作品

「近畿地方のある場所について」のような、都市伝説・民俗学を題材にしたホラー作品や、モキュメンタリーホラー作品を過去の記事にて紹介しているので、よろしければそちらもご覧ください!

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www.tenkaichi-hanseikai.com