Amazonに売っているラズパイ冷却用ケースの中で一番評価が高そうな製品を購入し、しばらく使ってみたところ、結構いい製品だったので紹介します。
本記事の結論
今回はこちらのラズパイ用冷却ファン+ヒートシンク付きケース(Miuzei社製)を購入し、実際に使ってみました。
価格はamazonで1989円(2023年8月現在)でした。
この製品を使う中で気づいた良い点・悪い点について簡単にまとめてみました。
この製品の良い点
・組み立て方が図で示された説明書が入っているため、組み立てが比較的容易。
・デスクトップ画面時の温度は35℃前後となり、ファン・ヒートシンクがない場合に比べ、しっかりと冷却されていた。
・ファンの強さは2段階に対応(動作電圧3.3Vまたは5V)
・ファンの音については、3.3Vで駆動させた場合はかなり静かで、まったく気にならないレベル。(私はかなり騒音に敏感なタイプなのですが、ストレスなく使えています。)
・底部に取り付ける用の滑り止めが付属している
・天板が透明なアクリル板であるため、ケース内の様子が目視できる
この製品の良くない点
・カメラ用端子やGPIOピンはアクセス用の穴が設けられているものの、穴から端子までの距離が長いため、非常に使用しにくい
⇒(2023/08/30追記)ケース上面のアクリル板を一部加工することによってGPIOに容易にアクセスできるようになりました! 加工に関する詳しい解説はこちら!
・上記のデメリット故、ファンの強さを変更するのに手間がかかる
結局のところ、この製品を買って問題ないのか
総括すると、GPIO端子やカメラ用端子を多用しない人には超おススメできる製品だと思います。価格の割に造りがしっかりしており、見た目もよいため,
私もかなり気に入っています。
ただし、GPIOピンを頻繁に使う予定のある方は、こちらのケースを一部加工することを検討したほうがいいでしょう。 加工に関する詳しい解説はこちら!
製品の組み立ての流れ
ここからは、ケースの組み立て完了までの流れを紹介します。
内容物はこちらの通り。
このような説明書が入っていました。図と番号で組み立て手順が示されているため、かなり分かりやすかったです。
説明書の指示通りに組み立てていきます。まずはファンの取り付けから。
付属のネジを用いて、アクリル天板にファンを固定します。
続いてヒートシンクの取り付け。取り付ける箇所は全部で4か所です。
ヒートシンク裏面についた両面テープで、指定の箇所に張り付けていきます。
最後に、ファンから延びるジャンパ線をラズパイのGPIO(GNDと5Vピンまたは3.3Vピン)に差し、ケースを組み立ててネジ留めします。
(2023/08/30追記)ケース上面の加工について
この製品の上面にはGPIOアクセス用の穴が設けられていますが、穴が非常に狭いため、非常に取り扱いにくくなっています。
そこで、ケース上面のアクリル板の一部をカットし、穴を広げてみます。
切断する部分はこの箇所です。赤線で示した箇所を切断するだけです。
私はバンドソーを用いて切断しましたが、バンドソーが用意できない方は、糸ノコで加工するのがおすすめです。
糸鋸はamazonで900円くらいで売っているようです。
切断後の外観がこちら。切断部にはバリが生じてしまったため、ヤスリをかけて滑らかにしました。
実際にGPIOピンにジャンパワイヤを差そうとしてみると、加工前に比べて指が奥まで入るようになり、とても扱いやすくなりました!
もしもGPIOピンを多用する予定のある方は、ケースの加工も検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
初めてラズパイのケースを購入しましたが、今のところはこちらの製品を選んで正解だったかなと思っています。
とはいえ、長時間使用していくと不満点や劣化等が見つかるかもしれないので、気づいたことがあればその都度追記したいと思います。