学生のうちにしかできないことと聞いて、あなたは何を思い浮かべますか。
旅行、勉強、サークル活動など、人によって答えは様々だと思います。
"裁判の傍聴" という制度をご存じでしょうか。
裁判所で行われる審理や弁論、判決言い渡しを自由に観覧できる制度のことです。(しかも無料、途中入退室可)
裁判が行われている日は基本的にいつでも傍聴が可能なようですが、実は裁判所って土日祝が休みなんです。
しかも裁判が行われる時間帯はだいたい午前10時~午後3時くらいまでみたいです。
つまり働いてたら有給でも取らん限り絶対傍聴に行くことなんてできません。
(そもそも有給取ってまで傍聴行きたいとは思わん)
というわけで、時間が有り余っている今だからこそ楽しめるイベント、裁判の傍聴に行ってきました。
予習する
裁判の傍聴はおろか、最寄りの裁判所がどこにあるのかすらよくわかっていません。
そこで、まずは最寄りの裁判所の場所と傍聴が可能かを調べます。
どうやら横浜地裁が一番近いようなので、そこに行ってみることにします。
続いて、傍聴の申し込み方やルールについて調べてみると、横浜地裁のページにめっちゃ丁寧なガイドラインが掲載されていました。ありがたい...。
要約すると、
①裁判所に行く
②その日に行われる裁判のスケジュール表が張り出されているので確認する
③見たい裁判が行われている部屋に入って傍聴(途中入退出自由)
という流れみたいです。もっと入廷時に厳格な手続きとかあると思っていたのでちょっとビックリ。
傍聴時のマナーも一般的なもので、携帯電話の電源を切る、傍聴中は帽子を脱ぐ、傘を持ち込まないなど。
裁判所のお堅いイメージとは裏腹に、一見さんに優しすぎるシステムになっています。正直、ラーメン次郎より入りやすそう。(実はまだラーメン次郎に行ったことがない。ちょっと怖いから...)
一通り予習が済んだところで、いざ裁判所へ。
いざ裁判所
最寄りの関内駅から横浜地裁へ。 駅から10分ほど歩くと到着しました。
初めて裁判所を見た感想は...
横長じゃねぇのかよ!
そこには縦になが~いビルが建っていました。13階建てだそうです。
※調べたら裁判所は外観撮影も禁止らしいので、公式の外観写真を検索してね
裁判所って、なんとなく横長な建物のイメージがあったので衝撃でした。最初見た時は大学のキャンパスかと思い、通り過ぎかけました。
入口をくぐった後、待ち構えていたのは荷物検査場。
空港の保安検査場みたいな結構ガチな感じで、手荷物のスキャンと金属探知機ゲートを通る必要があります。
検査を終えていよいよ入庁。あたりを見回すと何やら人々が壁に集まっています。
様子を見に行くと、壁一面に紙が張り出されていました。
この紙には、何時からどの部屋で、どのような裁判が開かれるかが簡潔にまとめられています。
この紙を見ながら、どの裁判を傍聴するかを決めていきます。
ちなみにこの紙は撮影禁止なので注意です。私はノートに部屋番号と時間をメモしておきました。
ついに、傍聴の時
いくつかの裁判を傍聴してきました。平日の昼間にも関わらず、結構な数の人が傍聴に訪れていてびっくりでした。
内容はプライバシーなので伏せますが、裁判官の人や検察官の人がめっちゃカッコよかったです。
特に検察官の人がすごい。証人への質問が簡潔で分かりやすい。証人の証言を一瞬で要約して”つまりこういうことですよね”と確認できるのもすごい。
あと、想像していたより、裁判官の人が物腰柔らかな感じなのが印象的でした。(検察官の人はカッチリしていました)。
一番びっくりしたのが傍聴席の椅子!人生で座った公共の場にある椅子の中でダントツ一位の座り心地!
それと、空調がマジでちょうどいい。暖かすぎて眠くなることを心配していたのですが、暑くも寒くもない最高の温度設定でした。
こんなにいいコトづくめの裁判傍聴、なんと無料です。最寄りの裁判所へ急げ!