突然ですが、本を読んでいるときに
「本を読み進めていると、数行前の内容を忘れていることに気づき、繰り返し読んでしまう」
「記憶に定着させるために注意深く読むと時間がかかって仕方がない( ;∀;)」
といった経験、ありませんか?
今回は、読書の効率を上げたいと思っている方に超おすすめの一冊をご紹介します!
今回ご紹介するのは、印南敦史著『遅読家のための読書術』です。
『遅読家のための読書術』ってどんな本?
この本は、”読書の効率を上げたい!”、”読書を習慣化したい!”、”本の内容を頭に定着させたい!”といった悩みを解決する方法について書かれた本です。
この本を読めば、誰でも一日一冊ペースで本を読むことができるようになり、本から大切なことを学び取ることができるようになります。
読書の仕方について勘違いしていませんか?
以前までの私は、読書する際に本の内容をできるだけ頭にインプットすることを重視していました。
なぜなら、本を読んでも、読了後に内容をほとんど忘れてしまっていては本を読んだ意味がないと考えていたからです。
しかし、『遅読家のための読書術』ではこのようなインプット型の読書を完全に否定しています。
むしろ、肩の力を抜いてさらさらっと読むことを推奨しているのです。
いやいや、それでは本の内容がアタマに残らないじゃないか、と思った方も多いでしょう。
そのような意見に対し、著者はこう述べています。
「いくら熟読しても、実際には忘れていることのほうが多い」(p32,13行目)
この一行を見た瞬間、私の読書観はがらりと崩れ去りました。
思い返してみれば、今までの私の読書スタイルはテスト勉強のようなものでした。
読んでる最中は内容を頭の中で反芻し、必死に定着させようとするけれど、一か月後には本のタイトルすら覚えていないということがザラにあったような気がします...。
この本の良い点は、読書について勘違いをしていた読者たちに向けて、具体的な読書スタイルを提案しているという点です。
この本に書かれていることを意識して読書するだけで、楽しみながら、スラスラと本を読むことができるようになります!
しかも、作中で紹介されている読書スタイルは非常にマネがしやすく、誰でもラクに実行可能であるという点がとても魅力的です。(付箋を貼ったり、マーカーで線を引く必要すらありません)
私は以前にも、読書法について書かれた本を読んだことがあります。
その本には、『本の裏表紙にたくさん付箋を貼って記憶に定着させよ』とか、『同じテーマの本を何冊か買い、同時並行で読みなさい』などといったいかにも意識高いことが書き連ねられており、読みながらうんざりしていた苦い思い出があります。(その本についてもいつかレビューしようかな...)
それに対し、この ”遅読家のための読書術” では、『もっと肩の力抜いて本を読もう!』といったスタンスがとられているので、挫折することはほぼあり得ないと思います。
まとめ
読書において一番大切なことは楽しむこと。肩の力を抜いて読めば、読むスピードも速くなり、自分にとって大事な箇所もきちんと記憶に残る。
こういった読書をする上で大切なことに気づかせてくれる素晴らしい一冊でした。
皆さんも ”遅読家のための読書術” を読んで、効率よく、そして楽しい読書に目覚めてみてはいかがでしょうか。